ひきこもりで悩んでいる家庭のルポなんかを読むと、本人も親御さんもある一面からの思考のループに陥っているが故に、長い時間、状況を変えられずにいるように見える時があります。
とかく、ひきこもりのご家庭は親御さんも本人も、ひきこもり本人は言わずもがな、社会と関わっているはずの親御さんですら、世間に隠したい気持ちなんかから世界を閉ざしがちだったりする故でしょうか。
世の中のひとは大抵が、上の絵のような思考で回っているとは思いますが、そこで思考停止してしまうと、その考えに固執し囚われてしまうことが多いです。
例えば、ひきこもりルポなんかで良く言う「正社員or死」みたいな極端な考えで、さまざまな自立の仕方があることが見えてこない、なんて感じに。
そういうループから抜け出すのに必要になってくるのが多角的に思考することだったりします。
つまるところ、こっちから見た物事はAとしか見えないけど、横から回り込んで見てみたら実はGという一面もあった。といった感じです。
思考するときに、一度その事象は別の視点から見れないものか、再考する癖をつけておくと良いです。
そうすることで、「もうこうするしかない、自分はこうなることしかできない」という絶望から、そんなこたぁない、ほんの少し「実はこういう可能性もあるかも?」と考えを好転させることができます。
この「他の面から見る」考え方の何がよいかと言えば、職場なんかでうっかりネガティブな思考になって、相手を恨みそうになった時に、一度冷静になることができるということです。
対人関係では、例えば相手がたまたま何かで調子が悪かったとか、たまたま都合がつかなかった、ということが重なって、希望した反応が返ってこない時がありますよね。
よく、「ラインの既読が付いてるのにレスポンスが返ってこない、既読無視された」なんて言うひとがいますが、ラインを確認はしたけどたまたまその時に呼び出されて、そのままラインが着ていたことをちょっと忘れてしまっただけ、なんて場合は多いものです。
この時、『既読無視された』という思考に嵌まってしまうと、メンヘラさんよろしく「返信強要の100連ライン」なんていう恐怖になるわけで。
一度、自分の突発的に考えついたその場の思考で停止せずに、物事の他の側面があることを考えていくと、無用な心配や絶望をせずに済むかもしれません。
自分の視界を拡げよう
いまのご時世、インターネットで世界と繋がれると言っても、そもそも見ている窓が狭いんだから、外のもっと回り込んだ場所から見た風景は見えてこないものだったりします。
特に、意識していないとひとは、自分の行動範囲半径何百メートルの世界で完結してしまうため、その外からの刺激を貰うってのは自分から出ていかない限りは難しかったりして。
それが、ひきこもりになると、半径何メートルの世界になってしまうんだから、もっと世界が狭まってしまいます。
そうすると、前述したような思考のループに陥って、ドツボに嵌まってしまうのです。
決めつけや思考停止は、無用な思い込みや不要なトラブルを生み出して、自身をツラくさせます。
ネガティブや怨恨で自分が不安定になったら、少し立ち止まって、他の面から物事を思考すると、自分をラクにしてあげられるのではないでしょうか。
とは言っても、そんな簡単に冷静になれるくらいなら、そもそも誰も悩みませんよね。
元から広く視界を保てるなら、悩む前に解決できますし。
ただ、どんなに悩みに苛まれても、思考停止だけは陥りたくないものです。
大切なのはストックを増やすこと
そのためにも、自分の思考の幅のストックを増やすことが大事ではないかと。
最初に述べた、世界を閉ざしがちで思考のループに陥るひとは、一度、自分の世界がとんでもなく狭くて考えかたも凝り固まってることを、ちょっと頭のスミに置いてみてください。
割りと世界には、本当に自分の周りの文化や生活からは考えつかないような見方が存在します。
そういう世界を覗き見て、こんな考えもあるんだ、とストックを増やしていければ、いろんな思考の可能性にたどり着くことができるのです。
自分の部屋が広がれば、もっと物事が見やすくなる
そのストックを増やす方法は、一番手っ取り早いのは何よりも『他人と会う・話す』なんですが、そもそもひきこもってるのに、それは難易度高いだろうと思われるかと。
そういう方は、『何でも良いから、気になったタイトル・琴線に触れたあらすじの本を読む』のをおすすめしておきます。
気張らずに易しい内容からでも、その一冊を足掛りに世界を拡げる一助となってくれます。
一番大切なのは、何でも否定的にせず、やってみることかと。
どんなに自分の常識では否定したくなるような事象でも、そこに至るには理由がありますし、なにより、そこに存在するもんは存在するんだから、否定しても仕方ないのです。
在るモンは在る、じゃあそこからどうしようか。
そういう話です。
そこで立ち止まらず、色んな方面から眺めることで、一歩前へ進めたら、日常がちょっと楽しくなるかもしれません。





